2012/06/28

初のたね取り

6月19日の台風で、種取り用に残しておいた背高菜っ葉たちが倒れてしまった。日陰になってしまい、ほかの作物の成長を妨げてしまいそうだったので、立っているものだけ残して、あとは刈ってしまった。この畑で育ったものは、なるべくこの畑に還す、という方針にもとづいて、種の鞘ができていたものは刻んで畑にばらまいてあった。

今ごろになって気づいたのだが、刻んでばらまいた種鞘からこぼれ落ちた種が発芽していた。しかもあちこちで。命の循環を目の当たりにして感動した。

真ん中の双葉が発芽したもの
そのすぐ上にあるのが種鞘
赤茶のつぶつぶが種

ちょっと日陰になっているところにも3つ発芽していた
ただばらまいた種鞘なので
例のごとく、何の菜っ葉かわからない

真ん中よりやや左にある双葉が野菜

まだ熟成が済んでいないと思っていたのだが、充分に発芽する能力ができていたとわかったので、種をとっておくことにした。ばらまいてあった種鞘を拾い集めて、家で種をとった。ハサミで鞘を茎から切り離し、魚を3枚におろすように爪で鞘を割る。透明の薄いプレパラートのような膜を真ん中に挟んで、鞘が合わさっていて、表面にびっしり種が入っていた。未熟過ぎるもの(触ると水分が感じられる)はまだ種が緑色だった。すっかり乾いたものは、赤茶色から焦げ茶色だった。

とれた種
買ったときより多い
まさに一粒万倍

種をとった後の鞘