2012/02/20

ビニールマルチ、便利といえど

  午後、畑の共同スペースに、自宅から持ってきたパンジーを移植した。その場所は道路に面しており、いろいろなゴミが捨てられていた。プラスチックの棒や軍手、ビニールの断片などが出てきた。土の中にもたくさんゴミが埋まっていた。新しい場所を掘る度にプラスチックゴミが現れる。何年経っても土に返らないプラスチックゴミが憎たらしくなった。自分も普段からプラスチックの便利さを享受しているわけだが、そのゴミが土に返らないことの意味を改めて知らされた。
 その後、ブルーシートをかけていない部分の土を返す作業に移った。この場所には、土に米ぬかと腐葉土をすき込んで、透明のビニールを張っていた。ビニールの保温効果で温度が高くなっているので、そこだけ草の芽が出ていたが、ビニールの下の土はあまり喜んでいないように感じた。土をかけて重しにしていたのだが、土をどけてビニールを外すのは手間がかかった。そしてこのビニールは結局大きなゴミになった。
 この作業の前に、畑に捨てられたビニールゴミに腹を立てたので、保湿のためにビニールを使うことに嫌悪感を感じた。便利な面があるとはいえ、こんなものを使うのは愚かだと思った。今後、ビニールシートを使わないことに決めた。
 ビニールを外した場所の土を掘る、米ぬかが密集していたところに白い点々(ホウセン菌というと聞いた)ができていた。
 土を返していると、黄色い幼虫が全部で10匹以上でてきた。スズメより大きな、少し丸みがかった鳥がこの幼虫を食べに来た。目を離したすきにすばやくクチバシでつまんで、大急ぎでどこかに飛んで行く。そしてすぐまた戻ってきて次の幼虫を連れて行く。大きい幼虫から順に持って行き、小さいのが2、3匹残された。キョロキョロ見渡しているので、キョロちゃんと名付けた。
 返した土は山に盛り、ワラを上に敷いた。保温性ではブルーシートに敵わないが、見た目はいい。(M)