2012/04/16

芽が出る時期をずらすという知恵

先日の大風で、出たばかりの芽が飛ばされた。新芽が産毛みたいにほわほわ生えて、これから緑に覆われるのを楽しみにしていた畑は、また茶色の土の面になってしまって悲しく思っていた。

少しまき足してもよいかな、と思っているうちに、長い風邪をひいてしばらく畑に行けなくなった。Mが撮ってきてくれた写真を見て、植物に備わった知恵はすごいと改めて思った。


また芽が増えていた。まだ出ていなかった種が、南よりの畝から北よりの畝に飛ばされてきたらしく、北よりの畝に生えた芽が多くなっていた。

大風が吹いて飛ばされた芽があっても、また後から生えてくれていた。固定種・在来種の種だけをまいてあったので、発芽が揃う一般的なF1(一代交配種)とは違い、発芽の時期がずれるというのは本で読んで知っていたが、一斉に芽を出さずに全滅を防ぐことの意義を改めて実感した。

北西の畝 芽がほかの畝よりも多い

新しく出てきた芽たち

風で飛ばされて、畝と通路の境目に根付いた小松菜。
虫に少し食べられているようだが、一番たくましそう。

じゃがいも、初めての発芽。

こちらもじゃがいも。キタアカリ?農林一号?
自然栽培で自家採種の食用芋を、おいしかったので、
タネ用に残しておいて植えたもの。


発芽まで乾かさないように、というのが定説の人参。
乾かないように枯れ草で覆って、頻繁に水やりをしていたものの、
大風で丸裸になり、すっかり乾いてしまった。
あきらめていたころに出てきてくれた。